AOMEI Backupperでまるごとバックアップ
『AOMEI Backupper』というバックアップソフトを紹介します!
バックアップ、重要なのはわかっているけれど今は困っていないしいいや、なんて思うことありませんか?
バックアップにはいろいろな方法があり、それぞれメリット・デメリットがあります。 まるごとバックアップしようと思うと大掛かりになりがちで、いろいろな知識を必要とされたり面倒だったりします。
今回は無料で使える「AOMEI Backupper Standard版」をレビューします。
無料版でできること
『AOMEI Backupper』には複数のエディションがあり、以下のサイトで特徴と価格を確認できます。
バックアップは、無料版でもディスクやパーティション単位でバックアップでき、機能は十分です。 有料版になると差分バックアップ、バックアップイメージの暗号化や分割ができるようになります。 とりあえず手元の状態を保存するなら無料版で十分であり、継続的にバックアップをしたり重要な情報を保護したい場合は有料版をオススメします。
同期機能は、無料版では手動または自動(スケジュールなのかな?)で「Aフォルダ」から「Bフォルダ」の向きで同期する「ベーシック同期」を利用できます(ファイルの削除も追従する)。 有料版になると、「Aフォルダ」と「Bフォルダ」の双方向で同期する「双方向同期」、「Aフォルダ」と「Bフォルダ」の内容を同一にする「ミラー同期」、ファイルやフォルダの変更を検知して自動で同期する「リアルタイム同期」を利用できます。
復元機能は、無料版でもバックアップと同様にファイル、システム、ディスク、パーティション単位で復元できます。 有料版になると、「ユニバーサル復元」を利用できるようになり、異なるハードウェアで構成された別コンピュータに復元できるそうです。 また、物理コンピュータのバックアップから仮想マシンを作ることができるようです。 これは便利そう!
クローン機能では、無料版では制限付きでディスクのクローン ができ、またパーティションとセクタ単位でクローンできます。 有料版になるとディスクのクローンの制限がなくなり、「パーティションのサイズ調整」を利用できたり、小さい容量のディスクから大きい容量のディスクへクローンするときに全パーティションに空き容量を追加することができます。
ツールでは、無料版では「回復環境の作成」を利用でき、システムがクラッシュしたとき用にバックアップ・復元を実行できる回復環境をWindowsのブートオプションメニューに追加するそうです。 また、バックアップイメージの圧縮・チェックなどもできます。 有料版になると、バックアップイメージの合併、マウントをできるよになるそうです。 「バックアップイメージをマウント」は需要がありそう!
インストール
以下からダウンロードできます。
ダウンロードしたインストーラーを起動すると、ユーザーアカウント制御を求められます。
インストーラーの使用言語はWindowsに設定されているものがデフォルトでセットされています。 今回は「Japanese(日本語)」のまま「OK」ボタンをクリックします。
AOMEI Backupper Professional版の無料体験を勧められます。 今回は「スキップ」をクリックします。
インストールしていきます。
インストールが終わりました。
どんな機能があるのか見ていきましょう!
機能名の隣に黄色の丸いものがついている場合は、有料版だけの機能です。
バックアップには「システムバックアップ」「ディスクバックアップ」「ファイルバックアップ」「パーティションバックアップ」などがあります。 つまり、ファイルやフォルダを個別でも、CドライブやDドライブといったドライブ単位でも、HDDやSSDまるごとでも、バックアップできます。
まるごとバックアップしておけばバックアップし忘れた、なんてことがないため、時間はかかりますが安心感が高まります。
同期では、無料版では「ベーシック同期」というものを使えます。 詳しくは知りません…
このソフトウェアでバックアップすると、こちらにバックアップ一覧が表示されます。
クローンでは、無料版では「ディスククローン」「パーティションクローン」をできるそうです。 HDDからSSDに換装するときに便利そうですね。
ツール一覧です。
「Win11更新チェックツール」「ブータブルメディアの作成」「回復環境」「ディスク消去」「メール通知設定」「共有/NASデバイス管理」「ログ」「イメージをチェック」「配置をエクスポート/インポート」があります。
「AOMEI Centralized Backupper」「AOMEI IneKey Recovery」「クラウドバックアップ」「AOMEI Partition Assistant」「システム最適化ツール」があります。
これらは普段から使うものではないですが、まれに必要なときがあります。 こういったユーティリティもあるのは便利ですね。
ディスクバックアップ
ディスクのバックアップを試してみました!
まずはバックアップ対象のディスクを選択します。
右下の「開始 »」ボタンをクリックし、バックアップを開始します。
ここで驚きましたが、バックアップ元のディスクと保存先のディスクは同一でもOKなんですね! 外付けHDDを工面しなくても良いというのはすごく便利です。
しばらく待ちます。
バックアップが完了しました。
エクスプローラーでバックアップファイルを確認すると、独自形式のバックアップファイルが生成されていました。 つまり『AOMEI Backupper』でしか開けないということなので、できればISO形式とか、汎用性のあるファイルだともっと嬉しかったかもですね…
「バックアップ管理」を見るとバックアップしたものが表示されています(システムバックアップを試したあとです)。 ハンバーガーメニューをクリックすると、このバックアップに対していろいろ操作できます。
復元は試していなくてごめんなさい(-_-;)
システムバックアップ
システムバックアップも試してみました(正直ディスクバックアップとの違いはわかりません…)。
バックアップ先のみ指定できます。
しばらく待ちます。
バックアップが終わりました。
「操作は完了しました。」のところをクリックすると、操作内容を見られます。
「バックアップ管理」を見るとバックアップしたものがあり、ハンバーガーメニューをクリックするといろいろな操作をできます。
バックアップするスケジュールを設定できます。
エクスプローラーでバックアップファイルを確認すると、ディスクバックアップのときと同じように独自形式のファイルがありました。
バックアップができたので、リカバリも見ていきます。
ハンバーガーメニューをクリックして「復元」をクリックします。
システムまるごと復元と、パーティションごとに復元を選べるようです。 今回はシステムまるごとを選びます。
復元先のパーティションを選びます。
ここで、容量不足で次に進めないことがわかりました。 ごめんなさい!
まとめ
『AOMEI Backupper』は、一時的に使うなら無料版でも十分で、継続的にしっかりとバックアップしたい場合は有料版がオススメであることがわかりました。
事故はいつ起こるかわかりません。HDDが壊れるかも、マルウェアに感染するかも、PCを紛失するかも、盗難に遭うかも… 保険と同じように、事故が起こった時に被害を抑えられるよう、こまめなバックアップをオススメします。
ちなみに、バックアップだけではなくクローンを作成する機能もあります。ディスククローン をご覧ください。