研究データをどう取っておくか

研究では、実験環境を記したメモや写真、実験結果として得られたファイルや写真、そのコメントなど、実験を行うと様々なデータが生まれます。 それらのデータをどのように残しておけばいいのか迷い、いくつかの方法を検討したので、そのメモを残しておきます。

私はあまりデータの残し方などの指導を受けておらず、あくまで自己流の方法を考えました。 大学や研究機関ではどのように残しているのかわからないですが、気になります。

方針

前提として、あくまで実験から生まれたデータをわかりやすく残す方法です。 論文や学術雑誌などのため、データの保全を行うことは考えていません。

それを踏まえ、

  • 見やすく
  • 編集しやすく
  • 管理しやすく
  • 特定の環境に縛られない

ようにするにはどうすればいいか,考えてみました

方法

3種類の方法を検討しました。

フォルダにわける

まずは、実験データやメモを、テキストや画像などでそのままパソコンに保存する方法です。 クラウドストレージに保存するのも、データの共有やパソコンの故障に備えるという点で良いと思います。

  • 利点
    • 最も自由度が高い
    • データのコピーも移動も自由自在
    • どんなデータも取っておける
  • 欠点
    • ファイルとそれに対するメモがバラバラになり,管理しにくい
    • データに合わせてフォルダ構造を考えないといけない

OneNoteにまとめる

  • 利点
    • 紙のようにメモを残せる
  • 欠点
    • ファイルは直接添付するか,SharePointにアップロードしなければならない
      • データをまとめて手元に欲しい時に不便
      • 管理しにくい

HTMLベース

  • 利点
    • リンクでファイルを直接参照できる
    • 写真はそのまま表示できる
    • ファイルはツリー構造のまま管理できる
    • 表現力が高く、表なども作れる
      • 編集しにくいという弱点はエディタで解決
  • 欠点
    • HTMLをつくるのに慣れていないと難しい

結論

私は最初OneNoteで管理していましたが、データの内容を確認したい時や大量のデータを扱うのに不便でした。

最終的にはHTMLファイルにまとめることにしました。 画像をまとめて見られ、データファイルへのリンクからファイルにすぐアクセスでき、とても便利です。 私はHTMLを直書きするのが面倒だったので、Markdownで書いた後に変換ツールでHTMLファイルにしています。

最近はScrapboxやNotionなど便利なツールもあります。 この記事がご自身の環境に合った方法を見つける参考になれば幸いです!