JABEEの合格点を60点から40点にしたらどうか

高専生をやっていると、やはりJABEEの影響は大きいです。

JABEEってなんですかね。
よくわからないまま、入学してからずっとJABEEに沿った授業を受けている、のかな?
どうやら、高専4年生がJABEE1年生のようです。(2019/04/03修正)
検索してみたら、公式サイト がありました。 なんだか格好いい。

JABEEのせいで問題だと思うことがあるので、改善策の提案をしてみようと思います。

学生である私の意見ですので、教員の方々や優れた技術者を必要としている方々にとってみれば、反対意見があるかもしれません。 また、私がきちんとJABEEについて理解していないことによる間違いがあるかもしれません。
いろいろな問題を含んでいる可能性があることを、ご了承ください。

ところで、JABEEの残念な点は、専攻科を卒業しないとJABEEの認定プログラムを修了できないことです。 5年間の本科を修了して就職の道を選んだりすると、JABEEを修了したと認められません。

まあきっと、認定プログラムの一部だけ受けても、優れた技術者につながっていくということなのかもしれませんね。

状況

JABEEがあるために、私の通う高専では最終的な平均点が60点以上でないと、その科目の単位が不可になります。 そして1科目でも不可の科目があれば、留年となります。

入学は高校に入学するのと同じタイミングなのに、留年制度があり、しかも実際に適用事例もあります。 誰でも留年に引っかかる恐れがあるため、高専はキツいというイメージがあるのかもしれません。

問題

この60点ルールに合わせるために、たまにテストが易しめになります。
平均点が70点や80点近くなど、中学校では考えられません。 もちろん中間層や下位層にとっては嬉しいことです。 また、レポートなどの忙しさを考えれば、テスト勉強の負担が減るのはありがたいことです。

しかし、上位層にとっては以下のような問題が考えられます。

  • 本来の力を発揮できない
  • 成績的に固まってしまう

本来の力を発揮できない

テストが簡単であれば、実力を発揮する前に天井に達してしまいます。

基礎的な部分ができているのかの確認が目的であるようなテストでは、易しめでも良いかもしれません。 例えば目的にもよりますが、小テストが挙げられます。 しかし、定期テストというのは、教わったことを実用的なことに応用できるのか、ということを問うていると思います。 また、人をランク付けするためでもあります。

そのため、天井が低いと、上位層が自分の実力を100%発揮できないため、テストとしては良くないと思います。

成績的に固まってしまう

平均点が高いということは、100点と平均点の間にいる人たちは似たような点数になります。 実力を100%出せば差があった人たちでも、狭いところに押しやられるため、あまり差が開きません。 実力に比例しないテストというのは、なんだかテストに対する感覚とずれる気がします。

改善策の提案

これらの問題を解決するために、以下の2点を提案します。

  • テストを難しめにする
  • 合格点を40点以上にする

テストを難しめにする

応用問題を混ぜるなどして、難しめにすることを提案します。 そうすることで、上位層の人たちは実力を十分に発揮し、また実力と成績は比例すると思います。

合格点を40点以上にする

テストを難しくしたら、今度は中間層や下位層の人たちが留年しかねません。 というより、合格点が60点というのは高すぎると思います。

合格点を下げてみたらどうでしょうか。 平均点を気にして応用問題を簡単せざるを得ない状態を防ぐために、思い切って40点くらいまで下げることを提案します。 もちろん、問題が難しくなるのが前提です。

期待する効果

以上2点を実施することで、テスト問題は適正な難易度になると思います。

教員の方々は、平均点を気にすることなく期待するレベルの問題を作成しやすいです。 学生は、期待するレベルの問題を問われます。 点数が振るわなければ、マズいとの思いから勉強するようになるでしょう。

その結果、学生にとっては実力を伸ばすチャンスになると思います。

まとめ

学校も、留年者ばかり出すわけにはいかないと思うので、テストは簡単になりがちだと思います。 安心して適正な難易度のテストを作成できれば、教員にとっても学生にとっても良いことだと思います。

以上、私の提案でした。