映画『君の膵臓をたべたい』感想

やっと観ました、『君の膵臓をたべたい』。 地上波で放送されたものを録画して、時間のあるときに観たので、こんなに遅くなりました。

映画を映画館で観る経験はほとんどなく、普段は地上波で放送された一部の映画を観るだけです。 なので論評をすることなんて滅多にないのですが、心が温かくなったので、僭越ながら感想を書こうと思います。

観る前

映画や書籍が出た頃には、何度も『君の膵臓をたべたい』という文字を目にしていました。 正直私は、ふざけたタイトルだと思っていました。 最近、やたら長かったり、キラキラネームのようなタイトルをよく目にします。 きっと個性を出そうとしてそのようなタイトルをつけているのだと思いますが、やはりタイトルは簡潔にわかりやすくが基本だと思います。

『君の膵臓をたべたい』というタイトルは、ただ変なタイトルをつけて、気を引きたいだけだろうと、気にもしていませんでした。

観た

内容に若干触れるので、内容を知りたくない方はスルーしていただければと思います。

せっかく録画をしたので、観ました。
ただ、原作は読んでいません。

雑感

全体を通して言うと、山内桜良(浜辺美波)が可愛いですね。 ぶりっ子な感じはしましたが、これも元気なふりをしていると考えれば、切なささえ感じさせます。 でも、ちょっとぶりっ子が過ぎるような… いつも笑顔で、人付き合いも良くて、人を思いやることもできて、とても素敵なキャラクターだと思います。

「僕(志賀春樹)」(北村匠海)も、人付き合いが良くなかったり愛想がないというのは残念な気もしますが、自分というものを貫いていて、格好良さを感じます。 そして恋愛感情を抱いているからかもしれませんが、桜良にとても献身的だなと思いました。 人を大切に思えるキャラクターだったんですね。 大人になって、なんで過去の秘密のようなものを、べらべらと生徒に話すのかな、という疑問はありましたが… 口が軽すぎでは?みたいな。

途中、ただのラブラブ系かな?と思いましたが、そんなことはありませんでした。 絶妙な人間関係や、それぞれの人の気持ちといった複雑な絡み合いを、丁寧に描いていると思います。 甘さから悲しい雰囲気まで、ジェットコースターのように動いていきます。 飽きさせません。

一言余計なことを言うと、伏線を回収しきれていない感じというか、物足りない感じはしました。 あまり良い評価をしていない方もいるようです。 しかし、私は良いと感じました。

一度観てみる価値はあると思います。