ヤコビアンの求め方

ヤコビアンをなかなか理解できなかったので、備忘録として書き残します1

しっかりと理解しているわけではないので、間違いや補足すべき事項があるかもしれません。ご了承ください。

求め方

ヤコビアンは以下のように求めます。 , , が反対でも転置行列となるため、行列式は変わりません。

ヤコビアンの計算方法

変数 , を変数 , に変換したいとき、変換元の式は の形になるように、式変形をします。

番外編1 ~極座標変換で出てくる r ~

極座標変換をすると、 で表されます。 この時のヤコビアン の導出方法を解説します。

最初に、 を極座標変換して、 , とおきます。

, について次のようにヤコビアンを計算すると、ヤコビアン が求まります。

rの導出方法

番外編2 ~(x-a)^2 + y^2 <= a^2~[2]

という式を極座標変換をしたときの、 の範囲について求めます。

  1. 極座標変換した , を与式に代入
  2. 展開
  3. を削除
  4. 」を使うためにまとめる
  5. 」を適用
  6. 両辺から を割る
  7. を移項

半径 は、 を満たします。

以上より、


  1. 数式をMathJaxで表示するとAMP環境で読み込みが遅くなることがわかったので、部分的にsvg形式の画像で埋め込んでいます(TeXclip というサービスを利用)。 ↩︎

  2. 見出しに数式らしく表示すると表示が壊れてしまうようなので、そのまま記述しました。 ↩︎